最近は,Windowsを立ち上げるよりもLinuxが立ち上がっている時間の方が長い。しかし,問題もある。実はプリンターが使えないのだ。Windowsで使っているプリンターはstar Laser Wind1040Wなのだが,”w”が示すとおりwindows専用のようだ。LinuxではSAMBAを使って研究室の別マシンにつながっているプリンターを使わざる得ない(しかも未だに設定がよく分からない)。それならVMware上のWinにつないでしまえ!と今回チャレンジしてみた。
現在は,プリンターをCanon LASER SHOT A404Eへ変更し, Linuxでも使えるようになった(ただし日本語が出力されない)。そのため,SAMBAにより共有プリンターに設定し,Windowsからはネットワークプリンターに出力させている。
Guest OS上でプリンターを使うにはGuest OSからパラレルポートへアクセスしなければならない。今回はASCIIから出ているUNIX MAGAZINE 5月を参照した。準備作業としてパラレルポートのデバイスドライバのセットアップが必要である。しかし,TurboLinux Workstation 6.0ではデフォルトでいい。確認方法としてはdmesg | grep parportコマンドでシステムメッセージを表示させる。手元の環境では以下のように表示される。ここではECPがあればいい。もしなければ,カーネルのコンパイルが必要である。

次にVMwareでの設定である。 Settings→Configuration Editor→Parallel Portsで以下のようにする。Type “Device”,Path /dev/parport0,Bidirectionalをチェックする。

これでVMwareを起動すると,permission definedがでる。/dev/parport0へのアクセスが許可されていないためであり,rootでchmod 666 /dev/parport0を実行し一般ユーザでもアクセスできるようにする。これでGuest OS上で通常通りプリンタドライバをインストールしテスト印字が出来ればめでたしめでたしとなる。