【過去ネタ】IP Masquaredeを使ったネットワーク接続法

VMWareでネットワークを使う方法として二つあげられる。一つはBridge,もう一つはHost-Onlyである。前者は,VMware上のGuest OSにグローバルアドレスを割り当てる方法である。つまりHost OSとGuest OSに2つグローバルアドレスが必要となる。IPアドレスに余裕があればこの方法が手っ取り早いが,実際にはアドレスは1つしか割り振ってくれないだろう。そこで,Host OS(ここではLinux)でIPマスカレードを動作させることで実現できる。

図があればわかりやすいのだが(現在準備中),Host OSはグローバルアドレスが割り当ててあり,直接インターネットにつながっている。Guest OSにはプライベートアドレスが割り当てられている。Guest OS(この場合はWin95)からhttp://dokodokoへの接続要求があったとする。Win95のデフォルトゲートウェイはLinuxサーバに設定しているので,Linuxマシンへと接続される。Linuxはその接続が外部へのものと判断すると,プライベートアドレスをグローバルアドレス(つまりLinux)へ変換することで外部へ接続する。そして接続先からののデータをLinuxが受け取り,そのデータはWin95が要求したものであると判断すれば,今度はグローバルアドレスをプライベートアドレスへと変換し,Win95へ送信する。Linuxマシンがグローバルとプライベートアドレスとを変換する役目を果たしている。

IP Masquaredeの設定方法としてturbonetcfgを使う方法とエディタで設定ファイルを直接編集する方法がある。前者はTL 4.5で可能だが,TL 6.0WSではturbonetcfg上で設定できないため,後者の方法しかない。Red HatやLaser 5ではlinuxconfによって設定できる。ここでは,エディタで設定ファイルを直接編集する方法を説明する。なお,すべてrootで行う。

  1. ipchainsをインストールする:TL 4.2や4.5には含まれているないので,TurboLinuxのftpサイトから入手する。
  2. IP Masquareを有効にする:/etc/sysconfig/networkファイルを開く。この中のFORWARD_IPV4=falseのfalseをyesに書き換える。
  3. /etc/rc.d/init.d/network restart と入力し,ネットワークを再起動:設定がうまくいっているかは,cat /proc/sys/net/ipv4/ip_forwardを実行し,1が表示されればよい。
  4. /etc/rc.d/rc.localファイルに設定を記述する。
/sbin/modprobe ip_masq_ftp.o
/sbin/modprobe ip_masq_irc.o
/sbin/modprobe ip_masq_raudio.o
/sbin/modprobe ip_masq_cuseeme.o
/sbin/modprobe ip_masq_vdolive.o
ipchains -A forward -s 192.168.1.0/24 -d 0.0.0.0/0 -j MASQ
ipchains -P forward DENY 

modpreobe ip_masq_**はIP Masquaredeのデフォルトではftp,IRC,ReadAudioなどのアプリケーションはアドレス変換して通過できないためのモジュールを組み込んでいる。
ipchainsでIP Masquaredeが使用できるプライベートアドレスを設定しており,この場合は,192.168.1.0から192.168.1.255の範囲を指定している(赤字の記述)。このアドレスは,VMwareが指定するアドレス(vmnet1)にしなければならない(変更は可能)。そのアドレスは,rootでifconfigコマンドを実行する(以下の図)。この場合,vmnet1のアドレスは192.168.13.1となっており,192.168.13.0から192.168.13.255の範囲を設定する必要があり赤字部分を192.168.13.0/24へ設定を変更する。

ifconfigの結果

Guest OSの設定 コントロールパネル→ネットワークでアダプタの確認をする。アダプタとTCP/IPがあればとりあえずよい。

GuestOS(WIndows)側のネットワークの設定

以上の設定を終え、Windowsが立ち上がれば,MS-DOSプロンプトでpingで確認する。反応があれば成功!

以上,簡単な説明ですが自分がやった方法です。Linux Magazine 3月号を参照しました。IP Masquaredeの詳細な方法は雑誌やLinux専門書に説明されていますのでそちらを参照してください

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