AutoCADのスクリプトを使う(3) 色・画層・線種などの変更

前回で基本の線引きについて述べたが、”線”に対する設定もスクリプトで可能なので紹介していく。

-Layer S "レイヤー" ;レイヤーの設定
-color "色" ;色の設定
-linetype S "線種" ;線種の設定

と、ここまで書いて、線の太さを変えるコマンドは?となってしまった。調べても出てこない。基本はレイヤーに紐付けておきなさいということなんだろう(でも色と線種だけあるのは中途半端)。ただし、画層プロバディの変更では線の太さも変更することは可能。先に紹介したレイヤーを指定する”-Layer”を使う。

-Layer S "色" ;画層に関連づけられている色の変更
-Layer L "線種" ;画層に関連づけられている線種の変更
-Layer LW "太さ" ;画層に関連づけられている線の太さの変更

ここで、VBAで記述するときの注意。例えばレイヤーを指定する際、レイヤー名が例えば「レイヤー1」の場合、以下のようなVBAでスクリプトでファイル(テキストファイル)に出力し実行した場合はNGになる。

Print #1, "-Layer S レイヤー1 " ;VBAの記述、最後には半角空白が必要
-Layer S レイヤー1 ;スクリプトファイル→これを実行するとNGになる

なぜなら、コマンド以外の文字(座標など数字単独やコンマなどは除く)は” “(ダブルコーテーション)で囲まなければならない。かといって、じゃあ囲めば良いじゃんとなるが、Print文中ですでに使っているので、 “をASCII文字セットで記述するようにすれば回避できる。

Print #1,"-Layer S "レイヤー1" " ";これはNG。VBA上で;が挿入されて訳分からなくなる
Print #1, "-Layer S " & Chr(34) & "レイヤー1" & Chr(34) & " "; &Chr(34)が " に該当する 

ここで紹介した、-Layer, -color, -linetype はlineコマンド以外でも使用できる。ただし、描画前に実行することをお忘れなく。

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