AutoCADのスクリプトを使う(4)ブロックを挿入する

AutoCADネタは久々の更新となりましたが、今回はブロックの挿入です。ブロックとは

複数の図形を1つの集合体にまとめたオブジェクト

図面枠だったり、標準部品など使用頻度高いものをブロックとして登録されていることが多いかと思います。 基本コマンドは以下の通りです。

-insert "ブロック名" x,y x方向尺度 y方向尺度 回転角度

ブロック名のあとのx,yはブロックの基点座標です。ブロックエディタを開いたときの座標0,0がブロックの基点となり、ここの位置を座標指定することになります。ただ、基点をどこにするかはブロックの図形によるかと思います。下図では円の中心を基点としていませんが、あまり良くない例です。

ブロックエディタによる基点指定

座標のあとは、x、y方向の尺度。通常は1でよいが、拡大、縮小にしたい場合は尺度を設定。ちなみにブロック図が3Dの場合は座標、尺度にz方向を設定する必要がある。

最後の回転角度は基準基点を中心に何度回転させるかを指定します。通常は0でOKです。

Print #1, "-insert " & Chr(34) & "circle" & Chr(34) & "100 200 1 1 0 " ;circleというブロックの挿入例

circleという部品を座標100,200 x,y方向の尺度1 回転させないで挿入するスクリプトをVBAでの出力例です。ブロックを使うと、作図はかなり効率的になりますので、ぜひ活用してみてください。

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