AutoCADのスクリプトをつかう(1)おまじない

ここからAutoCADでスクリプトファイルを使うときの解説をしていきたい。

まずは、線を引く..といきたいところだが、その前におまじないとも言うべきコマンドを記載しておく必要がある。

osnap non
filedia 0

ます、onsnapコマンドによりオブジェクト スナップを解除する。オブジェクトスナップとはAUTODESK公式ページでは以下のような説明がなされている。

オブジェクト スナップを使用すると、コマンドの実行中に点の入力を求めるプロンプトが表示されるたびにオブジェクトの正確な位置を指定することができます。

https://knowledge.autodesk.com/ja/support/autocad-lt/learn-explore/caas/CloudHelp/cloudhelp/2020/JPN/AutoCAD-LT/files/GUID-8F5E5431-9EFB-414E-BC6D-2C65EFB2DAC3-htm.html

分かるような分からないような説明。一度でもAutoCADを使ったことがある人なら分かるだろうが、例えば円の中心から線分を引こうとするとき、円の中心の座標を調べる必要はなく、円の中心付近にカーソルを持っていくと円の中心にマーカが表示される。AutoSnapという機能であるが、スクリプトファイルを使うときは機能を無効にしておかないと正しく描画ができなくなる。

オブジェクトスナップを有効にしたあとのfiledia 0はファイル選択ダイアログ ボックスの表示/非表示を制御する。”0″で非表示にする。描画するスクリプトだけなら不要であるが、”NEW”(新規作成)などを使用した場合には邪魔になるので、非表示としておく。

スクリプトファイルでの処理が終わったあとは、オブジェクトスナップを有効にしておきたいが、そのコマンドがない。なので、オブジェクト スナップ モードを指定する必要がある。全てのモードを指定すると、以下のようになる。

osnap end,mid,cen,gce,nod,qua,int,ext,ins,per,tan,nea,app,par
END[端点]EXT[延長]
MID[中点]INS[挿入基点]
CEN[中心]PER[垂線]
GCE[図芯]TAN[接線]
NOD[点]NEA[近接点]
QUA[四半円点]APP[仮想交点]
INT[交点]PAR[平行]
オブジェクト スナップ モード

あとは以下内容で締めくくりとする。

zoom e
filedia 1

zoom eはあってもなくても良いが、描画したあと、ズームして、すべてのオブジェクトの最大オブジェクト範囲を表示するコマンド。スクリプトで描いた場所が分かりやすいので合った方が良いだろう。filedia 1はfiledia 0を戻す。

これで、準備完了といったところ。次回から実際の描画に必要なコマンドを紹介していきたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.